古民家鑑定について知ろう!
古民家鑑定士が主に行う業務として「古民家鑑定」があります。
この古民家鑑定、良く聞く「査定」とどう違うのでしょうか。
【「売る」ではなく「活かす」という視点】
「査定」といえば、詳しい専門家が見て価格を算定しますが、その主な目的は売買です。
算定した価格をもとに、売り買いを行っていくことが目的です。
それに対して、古民家鑑定は古民家の価格を出しますが、その他にも現状の細かなコンディションとそれに基づいた30年間のメンテナンススケジュールを提示して、今後どのように維持管理するかのご相談もさせていただいています。目的は、あくまで古民家を活かすということです。
売買ではなく活用してもらうことが古民家鑑定の本来の目的です。
評価した価格での売買もむろん可能ですが、メンテナンススケジュールを活用し物件に長く住まい続けることができます。売買においても、どんなコンディションか分からない古民家を買うより、安心して購入できます。
売買でも活用でも、安心安全に古民家を残していけるのが古民家鑑定です。
【どんなことがわかるの?】
1、古民家の現在のコンディション
古民家の現在のコンディションを基礎、外壁、屋根などの各部位ごとに細かく把握でき、古民家のプロである古民家鑑定士が説明をいたします。
2、予防保全計画
古民家を長く使って頂くために必要なメンテナンスについて今後30年間のスケジュールをお作りし説明いたします。
スケジュールがあることで今後のコストも把握でき、長く使っていく上で計画的な管理が可能になります。
3、家歴書の作成
家歴書は、住宅履歴書とも呼ばれ、住宅の修繕履歴あるいは定期点検の結果などを記録した履歴簿です。
古民家鑑定書には過去の修繕履歴の蓄積と、今後の履歴を残していく仕組みがあります。家歴書を備えることで資産価値の維持にも繋がります。
【どんなお問いあわせがある?】
古民家鑑定を依頼される方は様々です。
・建て替えるか再生するか判断がつかない
・再生を計画しているがどこをどう直せばいいのかわからない
・後継者に家の価値を伝えたい
・維持が難しくなったので今後の計画を立てたい
・活用方法がわからないので相談したい
・解体するか悩んでいる
・誰かに活用してほしい
引き継いできた古民家を様々なカタチで継承していけるようお手伝いするのが古民家鑑定の役目です。
古民家を活用してほしい、古民家を残していきたい、でもどうすれば良いか分からないという方は全国に設置されている古民家再生協会へご相談ください。